「心の中はみえないようになっている」ー“あのひと…がどう思っているか?”論考

b0139373_15062009.jpeg






























光は粒子であるのか、波であるのか?


この問いに挑みつづけた、現代の「量子力学」というフィールド.


実験結果を通じて理論を作る、実証科学としての体裁をもたねばならない物理学の世界で

人間の認識を越える壁に今なお、ぶち当たっている現実がある.


物質を究極的に細分化したなかで

観察できないほどの世界

ミクロの世界における存在の本質をつかもうと挑んだ中で

理論物理学は

「理論的」には、ミクロの物質は「可能性のまま」とらえがたきものとして存在しているが

なんらかの形で人間が観察するとなるとその存在は「確定」し、姿形を現す、としている.


この根拠が2重スリット干渉実験から得たコペンハーゲン解釈である.



先の光の例でいうなら、「観測される前は“波”、観測されると“粒子”」に大変身するというわけである.


〜ミクロの物質の状態は確定できず、つまりその状態は1つに決まることはなく、

可能性のまんまである。しかし人間が観測したときだけ、その状態は決まっている〜



このテーゼからコンピュータの父、フォン・ノイマン博士は

「人間の心が多重に存在していたミクロの状態の複数の可能性から1つを選択できる《未知の力》が秘められている」と仮説を立てた.


つまり「ココロ・意識」という現代物理学では語れない何かが、可能性から現実を決定する要因となっていると本気で主張した.


事実、物理学の理性では想定できない、

説明不可能な現実が現象として起こるのであるから、

想定していないあらたな理論を可能性として持ち込むしかない.


(ちなみにノイマンはこの想定外の要因となっている「ココロ・意識」を「抽象的自我」と呼んだ)


繰り返すが、人間のココロは、量子力学を越えた特別な存在であり、

人間が観測すると物質の状態は決まるのである!という主張なのである.



意識が現実に作用を及ぼす、これが人間の特権であると.



考えてみれば、普通に日常的で、あたりまえかもしれない.

(もちろんその対象となるものや規模が問題にはナルが)



「現実とは、あらゆる可能性が重なり合った波のような状態であるパラレルワールドの中から意識が選択をしてつくられている」ということになる.


人間の意志が、限られた時間と空間等限定性の中からなにをつかもうとし、なにを捨てようとしたかでその方向性が生まれ、将来に繋がっている.

人間を含め、現実の宇宙とは、もとを正せばあらゆる可能性が重なり合った波のようなものだ


と考えることができる.


たしかに、あらゆる可能性のうち、

何を食べたい、何を飲もうか、何をしようか、すべてが決定づけられた後で解釈し

そこから未来に向かって正当な理由付けが生まれることがほとんどだ.


こうした理論的土台の上で恋愛を考えてみる.


「相手がどう思っているか?」

よくたずねられる質問である.


**********************************************************************************************************

しかし、相手の心の中はもちろん、あなた自身においてさえ

その思いは「あらゆる可能性が重なり合った、

複雑な思いがうごめいているパラレルワールド」であり

どの視点に立つのか?の観察点によりあらゆる解釈が成立するものであり、

まさに「多世界解釈」というのが最も正確な表現ではないのか.

**********************************************************************************************************


えい!と衝動的に決断したもの、これが現実を決定する.

だからこそ、心の中は見えないようになっている?とじみじみ思う.

人の心はひとつに決定できるほど、常に一貫性のある形で固まっているわけではない.

この原則に立つなら「人の心の中なんて、そう簡単に覗いてはいけないもの」なのだとつくづく思う.


恋愛相談はとくに、自分の感情を安定させたいため

あらかじめひとつに決めてほしい思いから

焦りを生み、自分を見失う.

でも、恋愛とは、昔からそうした駆け引きから生まれるゲームであり悲劇的ドラマであることが美しさを強調する要素にさえ、なっている.



さて、ここで問題を転換する.

現象として具体化するのは、今、思っているその人の思いではなく

その人が降り立つ環境から生まれる判断力・その選択肢が未来を決定するわけで

その現実の環境とその人の根本的思考回路から決定される、いわば「運命」と呼ばれているものである.


好きだ嫌いだ、でもそんなこと顔に出さぬ、

あなたのことを一番愛している、だけど、結婚には至らない.



このひとそれぞれの差異こそが意識と現実をつなぐ運命のなせるわざなのだ.






トラックバックURL : https://taichiryu.exblog.jp/tb/29243325
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by taichiryu | 2019-02-07 15:31 | 鑑定論 | Trackback | Comments(0)

むずかしいことはやめにしました.本音をつぶやき晒します.


by 易者ヨハネ
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28